新潟2歳ステークス 個人的メモ

 

 

新潟芝1600m 2歳

 

2015年から同じ週に札幌でWASJが開催されている新潟の2歳重賞。

 

今年と同じくWASJが行われた2015~2019,2022のデータをまとめた。

 

コロナの影響でWASJが中止になった2020~2021は本来札幌にいるはずのトップジョッキーが同レースに騎乗し、馬質も他の年とは傾向が違うと感じたので今回は個人的にデータから除外した。(2021 セリフォス 川田J 1着 など)

ちなみに両年ともに1~3人気のガチガチ決着。

 

枠番・馬番

 

 

真ん中より外目の馬が毎年馬券に絡んでいる。

偶数番がデータの6年で5勝と基本的に後入れになるためか有利な傾向。

とはいえ、今回はデータから省いている20ショックアクション、21セリフォスが奇数番から勝利しているため、あまり重要視する必要はない。

内枠があまり勝てていないように見えるが、これも21セリフォスが1番から勝利しているので能力があれば問題ない。

 

性別

 

特に傾向は見受けられなかった。

 

騎手

 



同週に札幌でWASJが開催されるため

普段重賞を勝ちまくっているようなトップジョッキーが新潟にいない。

それでも勝ち馬の鞍上は毎年のように重賞を勝っているような騎手がほとんど。

 

WASJの開催された6年では勝ち馬の6頭全てが今回乗り替わりとなっていた。

22キタウイングが杉原騎手からリーディング上位の戸崎騎手に乗り替わって勝利したように騎手の流れに注意が必要。

 

今回乗り替わり

アスコリピチェーノ、ルージュスタニング、ホルトバージ、ショウナンマヌエラ、シリウスコルト、ジューンテイク

 

脚質

 

 

新潟マイルは直線が長いコースのため、キレ勝負になりやすい、

そのため、WASJ開催の6年で馬券になった逃げ馬は1頭だけと逃げて勝ち切るのは厳しい。

データの6年で後方からの馬が5勝を挙げているが、17フロンティアの年のように前決着をすることもある。この年は前走逃げた馬のワンツー、3着も前走2番手と、特殊なレースになった。

 

上がり3F

 

 

上がり3F最速(黄)を出した馬がデータの6年で4勝・2着1回と瞬発力が求められるレースであることがここからも読み取れる。

まとめた6年で、前走上がり最速の馬が5勝・2着4回・3着2回と前走後方からでも速い上がりを出した馬の成績が良い。もっと言うと前走のコースや展開、馬場にもよるが32~33秒台の上がりが欲しい。

 

前走上がり最速

アスコリピチェーノ、ルージュスタニング、エンヤラヴフェイス、ヴァンヴィーヴ、ヒヒーン、ルクスノア、ホルトバージ、クリーンエア、シリウスコルト、ニシノクラウン

 

前走上がり最速+32~33秒台

アスコリピチェーノ、ヒヒーン、クリーンエア

 

馬体重

 

 

馬格のある馬の方がこの時点での完成度が高く勝ちやすいかと思いきや

前走時点で500kgを超えていた馬は勝ちきれていない。(当日500kg超えも勝てていない)

今回割愛した20ショックアクション、21セリフォスも500kg未満で勝利していた。

 

前走500kg以上

今年は該当馬なし。

 

前走コース

 

 

勝ち馬の6頭全てが前走左回り(東京・中京・新潟)の芝1400m~1600mを走っていた。

これも割愛した20ショックアクション(前走新潟芝1600m)21セリフォス(中京芝1600m)にも当てはまる。

 

特に同じコースの新潟マイルを走っていた馬の成績が良い。

昨年勝利した22キタウイングも出走馬の中で唯一、前走が新潟1600mだった。

 

前走左回り1400~1600m

アスコリピチェーノ、ルージュスタニング、エンヤラヴフェイス、ルクスノア、クリーンエア、ショウナンマヌエラ、ジューンテイク

 

前走新潟1600m

クリーンエア

 

調教師

 

 

関東馬2勝、関西馬4勝で一見関西馬がやや有利に見えるが、その内訳は

中内田厩舎が2勝、安田隆行厩舎が1勝・2着1回と偏りがある。

特に中内田厩舎は開業以来、3戦3勝でこのレースに出走して負けたことがない。

この2厩舎の出走がなかった昨年は関東馬が1~3着を独占した。

 

関東の厩舎だと小島厩舎が2勝・3着1回、鹿戸厩舎が2着1回・3着1回、奥村厩舎が3着2回で得意としている。

 

今年は上記の常連のような厩舎の馬はいない。

例年に比べて関西馬の登録も多いため傾向が変わるかもしれない。

 

馬主・生産

 

 

ミルファームをはじめ、G1ではあまり目にしないオーナーの名前が並ぶ。

特筆すべき点として、普段G1を含めた重賞を勝ちまくっているノーザン系クラブ馬があまり勝てていない。同週にWASJがあり、トップジョッキーを乗せることができないためこのレースに対する勝負気配がそれほど強くないのかもしれない。

 

特にシルクレーシングは、0-0-0-4と不振。

昨年も一番人気のアイスグリーンが5着に敗れるなど人気しがちだが危険。

 

サンデーレーシングだけはWASJが開催された6年で2-0-0-0と無敗。

しかし、これもまた先に述べた中内田厩舎と安田隆行厩舎で1勝ずつなので他の厩舎の場合にどうなるかはわからない。

割愛した上に5着に敗れてはいるが、21年にも後の秋華賞馬となるスタニングローズを送り込んでくるなど全体的に本気度が高い。

 

社台Fも2勝を挙げているが、いずれも中内田厩舎所属だった。

 

他に気になる点として、ゴドルフィンの馬が今までに一度も連対を外していない。

このレースを非常に得意としている。

 

12 ノウレッジ 10番人気 2着

19 ウーマンズハート 1番人気 1着

20 ショックアクション 2番人気 1着

20 ブルーシンフォニー 1番人気 2着

 

人気から穴まで好走している。

 

サンデーレーシング

アスコリピチェーノ

 

ゴドルフィン

クリーンエア

 

血統

 

 

ダイワメジャーエピファネイアなど、早い時期から完成度が高いとされている種牡馬の名前が並ぶ。

 

瞬発力が求められるためか、データの6年の勝ち馬全頭にサンデーサイレンスの血が入っていた。正直ほとんどの馬に入っているが…

 

サンデー持ち

アスコリピチェーノ、エンヤラヴフェイス、ヴァンヴィーヴ、ヒヒーン、ルクスノア、ホルトバージ、クリーンエア、ショウナンマヌエラ、シリウスコルト、ジューンテイク、ニシノクラウン

 

成績の良さそうなダイワメジャー産駒だが、産駒がデビューしてから今までの全成績は

2-2-1-9

と母数が多めなうえに早熟な印象で人気しがちなので見極めが大切。

このうちの2勝は17フロンティアと21セリフォスでどちらも中内田厩舎所属だった。

 

ダイワメジャー産駒

アスコリピチェーノ、ヴァンヴィーヴ

 

ダイワメジャーと同じく、サンデー系で仕上がりが早く2歳戦に強いと言われている

キンシャサノキセキ産駒の名前がないが、なんと過去に1頭も出走していない。

データが存在せず、今年が初出走となるので盲点になるなら面白いかもしれない。

 

キンシャサノキセキ産駒

ホルトバージ